蒲田はどんな街?東急線とJRが交わる“ディープ下町”の賃貸事情

本日は大田区・蒲田まで足を運んできました。
いつ来ても、東急線沿いの飲み屋横丁や商店街のにぎわいは独特で、いい意味で「人間くさい」街だなと感じます。

せっかくなので、「エリア+賃貸」の目線で蒲田という街をまとめてみます。


蒲田ってどんな街?

蒲田は、JR京浜東北線と東急池上線・多摩川線が交わるターミナル駅です。
京急線、一駅先には京急蒲田もあり、羽田空港へのアクセスも取りやすいポジションです。

メリットとしては

・城南エリアの拠点として動きやすい
・東急線側はローカル感の強い住宅街
・駅前は商店街と飲み屋がみっちり集まった“生活の街”

きれいに整ったベッドタウンというよりは、昔からの下町とターミナル駅らしい雑多さが同居しているエリアです。


アクセス・交通の利便性

蒲田の強みは、なんといっても交通の選択肢の多さです。

  • JR京浜東北線:品川・東京・上野方面へダイレクトアクセス

  • 東急池上線:五反田・旗の台方面へ

  • 東急多摩川線:多摩川・武蔵小杉・新丸子方面へ

  • 京急蒲田:羽田空港・横浜方面へ

都心の主要エリアに出やすく、かつ空港も使いやすいという意味では、通勤・出張の多い社会人にはかなり実用的な立地です。


蒲田周辺の賃貸相場イメージ

細かな数字は物件や築年数によって変わりますが、ざっくりとした相場感はこんなイメージです。

単身向け(ワンルーム〜1DK)

  • ワンルーム:8万円前後〜9万円弱

  • 1K:9〜10万円前後

  • 1DK:11万円前後〜

カップル・DINKS向け(1LDK〜2DK)

  • 1LDK:15〜16万円前後

  • 2K〜2DK:12〜16万円前後

ファミリー向け(2LDK〜)

  • 2LDK:20万円前後

  • 3LDK:24万円前後〜

品川・大井町・大森あたりと比べると、
「都心アクセスのわりにはまだ現実的なレンジ」に収まっている印象です。
ただ、ここ数年は全体的にじわじわ賃料が上がってきており、“蒲田だから格安”という感覚は薄れつつあります。


商店街と飲み屋横丁の魅力

蒲田のキャラクターを決めているのが、駅前の商店街と飲み屋横丁です。

  • 西口側:アーケード商店街が伸び、個人店とチェーン店が混ざった下町感のあるエリア

  • 東急線沿い:立ち飲み・大衆酒場・スナックが並ぶ飲み屋横丁ゾーン

  • 京急側:京急蒲田駅方面にも商店街が広がり、生活系店舗と飲食店が点在

昼は買い物客と地元の人でにぎやか、夜はサラリーマンや常連さんが集まる酒場タウンへと表情を変えます。
外食・飲み歩きが好きな人にとっては、相当楽しめる環境です。


蒲田で暮らすイメージ

街の雰囲気

  • 昼:生活感のある下町。スーパーやドラッグストア、飲食店がとにかく多い

  • 夜:飲み屋エリアはかなりにぎやか。住宅街まで入ると落ち着いた雰囲気に戻る

  • 休日:買い物・外食・ちょっと一杯まで、駅周辺だけで完結できる

住んでいる人の層

  • JR・東急沿線を使う社会人の一人暮らし

  • 共働きのカップル・DINKS

  • 昔からの地元ファミリー・高齢世帯

「ピカピカで静かな高級住宅街」というより、
人の生活がそのまま表に出ている“生きた街”という印象です。
その空気感を「雑多で苦手」と感じるか、「人間味があって落ち着く」と感じるかで評価が分かれます。


蒲田で賃貸を探すときのポイント

1. 駅近か、少し離れて落ち着きを取るか

駅近はどうしても飲み屋とセットになります。
夜のにぎやかさが気になる方は、徒歩圏内でも住宅街寄りに寄せたエリアを選ぶといいです。

2. どの路線を一番使うか

  • 品川・東京方面 → JR京浜東北線側が便利

  • 五反田・旗の台方面 → 東急池上線

  • 多摩川・武蔵小杉方面 → 東急多摩川線

  • 羽田空港・横浜方面が多い → 京急蒲田も含めて検討

普段の通勤・移動のルートから、軸にする路線を決めておくとエリアが絞りやすくなります。

3. 外食メインか、自炊メインか

  • 外食・飲み歩き派 → 駅周辺〜東急線沿いど真ん中は相性◎

  • 自炊+静かな環境重視 → スーパーの位置と、夜の騒がしさを実際に歩いてチェックするのがおすすめです(昼と夜でだいぶ印象が変わる街です)。


蒲田がフィットしやすい人・しにくい人

フィットしやすい人

  • 飲み屋や商店街が好きで、街の“生っぽさ”を楽しめる

  • 品川・都心方面に出やすく、家賃はなるべく抑えたい社会人

  • きれいすぎる街より、少し雑多なくらいの方が落ち着くタイプ

フィットしにくい人

  • 夜のにぎやかな雰囲気が苦手

  • 静かで整った高級住宅街イメージを求めている

同じ城南エリアでも、「落ち着き重視」なら洗足池・久が原・田園調布方面など、もう少し住宅地寄りの街の方がイメージに近いかもしれません。


「なんとなくディープそう」という印象で敬遠されがちな一方で、
実際に歩いてみると、生活のしやすさと交通利便性のバランスが取れたエリアが蒲田です。

賃貸で城南エリアを検討している方は、
一度“昼と夜の両方”の蒲田を歩いてみると、街の本当の表情が見えてきます。